・フリーランスを目指したいけど、生活に制限がある……
・パートナーの仕事や家族の都合があるし、自分一人で好きなことをするわけにもいかない
・生活スタイルを大きく変えて独立するのは難しそう
フリーランスに憧れつつも、現状の生活を変えるのが難しいと感じる人は多いですよね。
特にパートナーやお子さんがいると、なかなか一歩を踏み出せないのではないでしょうか。
そこで今回は、転勤族のパートナーに振り回されつつも好きなことを仕事にし、フリーランスとして活躍している”マナミさん”に話を伺いました。
・家族に振り回されつつ、どんな経緯でフリーランスになったのか?
・生活に制限がある中でどんな仕事をしたか?
・今の生活のまま、少しずつ新しいことを始めるコツは?
マナミさんは「フリーランスになってガツガツ稼ぐ」という考えを持っていたわけではなく、好きなことをしていたらいつの間にかフリーランスになっていたそう。
今の生活のままで、少しずつフリーランスの道を歩んでいきたい人はぜひ参考にしてみてください。
また、このインタビューを音声で聴きたい方はこちらをクリック! (Voicyに飛びます)
パートナーの仕事の都合でいきなり高知県へ引っ越し!
マナミさん、本日はよろしくお願いします! 最初に自己紹介をお願いできますか?
よろしくお願いします!
メインの仕事は「便利な暮らし」をテーマにしたYouTubeチャンネルです。登録者は現時点で5,000人ほどいます。
その他には仮想通貨ブログや、Instagramでフリーランス関連の発信をしています。
パートナーと1歳の長女がいて、現在は第二子を妊娠中です。
そんな中でバリバリご活躍されているなんて、本当に尊敬します!
結婚を機に仕事を退職。働き方を模索していた時期
さっそくですが、フリーランスになるまでの経緯を教えていただけますか?
もともと「フリーランスになる」「個人で稼ぐ」という意識はありませんでした。
最初の仕事は幼稚園の先生だったのですが、結婚を機に実家を離れて、当時パートナーが住んでいた東京に引っ越しました。
でも、彼の仕事の都合で、すぐに高知県へ行くことが決まったんです。仕事は教会の牧師をしていますが、意外と転勤が多いんですよね。
目まぐるしい日々だったんですね……。そこからどうやってフリーランスという選択肢を知ったんですか?
もともとパートナーの仕事の都合で東京を出るのはわかっていたので、正社員やアルバイトをするのは難しいと思っていました。
どういう働き方だったら自分に合うのかな? と色々模索していたときに、ブログやnoteで稼いでいる人がいると知ったんです。
LINEのスタンプを販売したり、iPadで書いた図解を発信したり、小さなことから始めました。ちょっと稼げるくらいで、仕事といえるほどの成果はなかったんです。
でも次第に「ちゃんと開業届を出して事業にしたほうが、自分のモチベーションになるかも」と考えが変わりました。
仕事を始めた当初は「個人で稼ぐぞ」というスタンスではなかったんですね。
そうですね。「フリーランスを目指す」という入口ではありませんでした。ポツポツできることを始めて、気付いたら開業届を出してもいいタイミングになったという流れです。
コロナ禍で友達とも会えず……制限だらけの生活の中で試したこと
パートナーさんのお仕事で高知県に引っ越してから変化はありましたか?
引っ越した当時はちょうどコロナ禍で、生活スタイルがガラリと変わりました。しかも高知県には友達も知り合いもいないし、実家は石川県なのでサクッと遊びにいける距離でもなくて……。
加えて緊急事態宣言が発令されたので、外に出られなくて悶々としていました。
あのときは大変でしたよね。生活スタイルの変化が働き方にも影響したのでしょうか?
コロナ禍で自分の生活や思考だけでなくて、働き方も内側に向いていくのを感じました。
家で何ができるか考えたときに、イケハヤさんの情報が目に留まり「家にいながら稼ぐ人たち」がいるんだ! と知ったんです。その影響で、暮らしに関するYouTubeを始めました。
YouTubeを始めるのはハードルが高いイメージがあります。どんなことを考えて行動されたんですか?
もともとフットワークが軽いほうなので、そこまで抵抗はありませんでした。いいものを人におすすめしたい気持ちが強いタイプなんですよね。
YouTubeの1本目は、おすすめのモバイルバッテリーの紹介動画です。とてもかわいくてミニマルなデザインだったので「これを紹介したい」と思って、すぐにスマホで撮影しました。
当時、YouTubeのことは何も勉強していなくて。「サムネイルが大事」「タグ付けをしたほうがいい」などのコツはあとから知りました。
もともとの性格もあると思いますが、先に行動してしまうタイプなんです。動画を公開した後は「私YouTuberになったよ」と家族に自慢していましたね(笑)
YouTubeを始めるも、思ったより反応がなく絶望……。
YouTubeに動画をアップして、視聴者からの反応はどうでしたか?
完全に一方通行でした。「あっ、思ったより反応は得られないんだ」と。普通に絶望しました(笑)
最初から反応をもらうのは難しいですよね……。それでも続けられた理由があれば教えてください。
単純に動画を撮る作業が楽しかったんですよね。YouTubeに自分の動画が載ることにワクワク感がありました!
YouTubeを始めたことについて、ご家族の反応はどうでしたか?
なぜかパートナーも私と同じテンションで楽しんでくれました。良いんだか悪いんだか……(笑)
でも内輪で盛り上がって自己満足するだけではダメだと思ったんです。
他の人の価値に変えないといけない、と考えて軌道修正しました。
コツコツと改善を繰り返したら「この情報が役に立ちました」と言われることが増えました。
生活を仕事に寄せていき、リフレッシュと仕事を同時に実現!
YouTubeが軌道に乗りつつも、生活面ではコロナ禍による閉塞感があったと思います。そのときはどんなことを考えていましたか?
YouTubeを続けて、他の人が求めているものはなんとなくわかるようになりました。その一方で、自分がやりたいこととのバランスがとても難しかったですね。
「この動画は稼げるし、視聴率が上がる」とわかっていても、私自身が楽しめなければ多分続かないだろうなと。
そうですね。今流行りの「持続可能」が基本的なスタンスです。
※SDGs:持続可能な開発目標
いつも心にSDGsの意識を持っています。既にパートナーの仕事に振り回されていましたが、視聴者にも振り回されないように、いつも自分がやりたいことを大事にしています。
今の場所で、やりたいことを思いっきりやる!
やりたいことを大切にしつつも、パートナーさんのお仕事による場所の制限がありますよね。その問題を解消するために何かしてましたか?
住む場所が限定されてしまうのは、本当に「うーん」と感じるポイントです……。でも夫のせいにせず、今は「ここでできることを思いっきりやる」と気持ちを切り替えています。
素敵なマインドですね。もう少し詳しく聞かせてください。
場所は固定されているものの、そのせいで仕事に制限がかかるわけではないんですよね。
「夫の仕事がイマドキじゃない」と怒るのは簡単だけど、彼の仕事の都合を変えることはできないので、どうせなら今の生活の中でやりたいことをやろうと思ったんです。
知り合いゼロ、かつコロナの緊急事態宣言からスタートした高知の生活でしたが、そのひきこもり生活が今の仕事につながっています。
リフレッシュしながらママのニーズに応えて仕事も両立
仕事の他にうまく取り入れているリフレッシュ方法はありますか?
どうしても現実逃避したくなったり、高知から離れたくなったりしたら、コロナの様子を見ながら実家や県外に遠出しています。そのときも自分のコンテンツを作って発散していました。
旅行をYouTubeの動画コンテンツにしたんですか?
そうですね。実家に帰ったときは「ワンオペで8時間かけて帰省した話」というテーマのVlog※を撮りました。
※Vlog:自分の生活スタイルや好きなことを撮影した動画
それはすごいですね。視聴者からの反応はどうでしたか?
子育てのテーマは需要があるので、一見プライベートのような動画でも見てもらえます。
私自身も子連れで帰省するときに何を持って行ったらいいのかわからなくて、色々調べましたから。他の人も気になるんじゃないかなと思ったんですよね。
はい。自分がママになって気づいたのですが、子どもに関することで困ったら真剣に情報を探すんですよね。
だから、ママさん向けのおすすめのバッグや、自分のカバンの中身なども積極的に紹介しています。
リフレッシュしながらマナミさんのコンテンツにもなるなんて、理想的な働き方ですね。
アップした動画が誰かの役に立ち、私も「仕事したぞー!」と満足できて、家族の思い出にもなるのでWin-Winでした。
サロンに参加して「ひとりで働く」という考え方が変化
高知県に引っ越して友達や知り合いがいなかったと仰っていましたが、人間関係の面で変化はありましたか?
高知にきて活動を始めた頃は「全部ひとりでやるものだ」と思っていました。
むしろ友達がいなくて、周りからとやかく言われることもなかったので、いい意味でどんどんのめり込めました。
ただ、自分ひとりだと軌道修正しないといけない部分に気づけないんですよね。誰かに教えてもらいたい。導き手になる人がいればいいな、と感じたんです。
そうです。開業届を出してフリーランスとしてやっていくと決めたタイミングだったので、やらなくてもいい失敗を避けたいと思い入学しました。もちろん失敗は経験したほうがいいんですけどね。
サロンに入ってわかった発信のコツ
フリーランスの学校に入学してからどんな変化がありましたか?
YouTubeやInstagramのノウハウは別の場所でも手に入るのですが、発信者としての考え方やあり方を学べたのはサロンならではでした。
例えば、同じサロンのライターさんの講義を見て、文章を書くときに意識していることを知って「自分もこういう文章を書けばいいんだ」と新たな学びがありました。
一見関係ないような仕事でも、共通するスキルが見つかることもありますよね。
Webライター以外にブロガーやインスタグラマーの方もいて、その人たちが考えていることを、自分の仕事に活かせるとわかったんです。
それが自分のYouTubeやSNSの発信に役立っています。
他の人を頼っていいと思えた
他のメンバーさんにお願いしてもいいんだ、と思えるようになりました。
毎週水曜日のVoicyを担当していたのですが、第二子の妊娠が発覚して体調を崩してしまったんです。そのときに色んな方がカバーしてくれました。
マナミさんが「Voicyの継続が難しいかもしれません」と仰ったときに「私がやります」と、たくさんの方が手を挙げていましたよね。
本当に助かりました。以前は組織の中で動くことに対する苦手意識があったのですが、サロンに入ってうまく解消できました。
他の人に何かをお願いすることが苦手でした。会社を休んだときはいつも謝っていましたから……。
でもせっかくサロンに入ったので、ひとりで頑張るのではなくて、思い切って他の人に頼ってみようかなと。
皆さんが助け舟を出してくださって、組織やチームに対する苦手意識がなくなったと思います。
扶養から外れてガッツリ稼がなくてもいい。今の生活のまま始められることがある
マナミさんは興味があることから始めて、気づいたらフリーランスになっていたんですよね。収益化は意識していなかったんですか?
最初のうちは、収益化は考えていませんでした。それでも、YouTubeの登録者数は順調に伸びています。今の生活のままできることをやっていった結果だと思います。
「今の生活のままできること」とはどんなことですか?
例えば、私はスマホとiPadだけで仕事しているんですよ。
YouTubeの撮影はスマホ1台あればできますね。撮影からアップロードまでiPhoneを使って、概要欄の文章を作るときはiPadを使っています。だから移動中や病院の待合室でも作業できます。
妊娠してつわりがひどかったときも、ベッドでゴロゴロしながらスマホでInstagramの投稿を作りました。自分の状態に合わせて、そのときに作れるコンテンツを作っていたんです。
YouTubeやInstagramを作るのは大変なイメージがありますが、スキマ時間があればスマホひとつで作れるんですね。
いい機材やまとまった時間がなくても収益化はできます。現にiPhoneだけでYouTubeをアップし続けて、登録者数5,000人まで伸びましたから!
「扶養から外れて稼ぐぞ!」という意識がなくても、少しずつ始めていけばいいのかなと。
生活を維持しながら小さく始めるコツは?
マナミさんのように「そんなにガツガツ稼げなくてもいいから、ちょっとずつ始めたい」という考えの人は多いと思います。そんな人は何から挑戦したらいいと思いますか?
まずは、普段自分がどんなことを調べて、どんな情報を拾っているかを客観的にみたらいいと思います。
そこから、情報を受け取る側じゃなくて、少しずつ発信する側にまわるといいかなと。TwitterでもInstagramでもなんでもいいので、自分が発信する場所を作ってみることですね。
興味があるテーマを発信すればいいと思います。私は高知に引っ越して物を減らしたのをきっかけに、最初はミニマリストの発信をしました。そこから自分の好きなものを紹介しはじめて、今のYouTubeチャンネルにつながっています。
反応が得られなかったときは、どんな工夫をしていましたか?
言葉遣いが素敵だと思う人や、憧れのYouTuberをフォローして、その人たちのいいところを取り入れました。割とパクリ体質かもしれません(笑)
憧れの人が、手の届かない雲の上のインフルエンサーでもまったく問題ないです。直感でいいので「こんな人みたいになりたいな」と思ったら、その人に自分を寄せていけば充分軌道修正できると思います。
思うように道を踏み出せない人へのメッセージ
では最後に、生活に制限があってなかなかフリーランスになるのが難しいかも……。と思う人へ向けてメッセージをお願いします。
制限があるからこそ、フリーランスという働き方を選択肢に入れるべきです。住む場所や働く時間、家族の都合があって「やりたいことができない」と思っているときこそチャンスですね。
基本的に周りは変えられないから、自分を小さく変えてみるところからスタートするしかないんです。これは過去の自分にも言いたいことですし、今少し窮屈な思いをしている人にも伝えたいことですね。
たしかに、環境や周りの人を変えるのは一番難しいことですよね。
そうですね。私にとって「フリーランス」という言葉は、ちょっとハードルが高かったので。そうじゃなくて「選択肢」だと思ってほしいです。収益がなくても開業届はオンラインで簡単に出せるし、それで保育園の申し込みもできちゃうので。
仕事をやめて独立する人もいるかもしれないけど、ガラッと生活を変えなくても、そういう選択肢がいつでも存在することを覚えておいてほしいなと思っています。
素敵なメッセージですね。生活に制限があると感じる方や、小さいことから始めていきたい方の参考になったのではないでしょうか。マナミさん、本日はありがとうございました!
今回インタビューした ”マナミさん” も入学している『フリーランスの学校』では、無料で動画講座を配信しています!
【無料の動画講義】
・ゼロからフリーランスになる方法
・フリーランス失敗談3選
・ブログで月5万円稼ぐ方法
・Twitterのフォロワー数を増やすポイント
・Webマーケティングの基礎講座
・フリーランスになる前に知るべき税金の話
「どこでも働ける生き方がしたい」「個人で稼ぐ力を身につけたい」「まずは月5万円を稼ぎたい」と思っているものの、「なにから始めればいいかわからない」という方におすすめです!
【無料】フリーランスの学校を受講する