・一度挫折すると、なかなかやり直しがきかなそう……
・失敗したくないから、新しいことを始める勇気がもてない
・何をやっても長続きしないから、そのたびに落ち込む
これまで一生懸命やってきた道を諦め、新しいことを始めるのは勇気のいる決断ですよね。
挫折や失敗を味わうのが怖いから、なかなか第一歩を踏み出せないという人も多いかもしれません。
今回お話しを聞く “まこさん” は、過去に医師を目指したり、プロスポーツ選手を目指したり、研究者を目指したり……と、目標を変えて色んなことに挑戦してきました。挫折を味わってはまた新しい挑戦を繰り返し、そして今まさにフリーランスとして独立しようとしています。
そんなまこさんに、
・次々に挑戦と方向転換を繰り返してきたのはなぜ?
・フリーランスになろうと思った理由とは?
・チャレンジの結果、まこさんが得たものは何か?
について聞いてきました!
まこさんは未経験でも、がむしゃらに挑戦して「本当に自分がやりたいことはなにか?」を探し続けてきました。その結果、ついにフリーランスになる決断をしたのです。
新しい道への一歩目が踏み出せないという人は、ぜひインタビューを読んで参考にしてください。
また、このインタビューを音声で聴きたい方はこちらをクリック! (Voicyに飛びます)
最初に抱いた夢はお医者さん
まこさん、本日はよろしくお願いいたします! はじめに簡単に自己紹介をお願いします。
はい、よろしくお願いします!
昨年の夏に「フリーランスの学校」に加わり、現在は事務局としてさまざまなサポートを行っています。仕事は医療系の出版社に勤めていたのですが、今月(2022年7月)で退職予定です。
お~。まさに、これからフリーランスになるというタイミングなんですね!
そうなんです。まだ不安しかないのが本音です(笑)
ただ、これからフリーランスを目指すという人には身近な存在かなと思うので、何か参考になるお話ができたらうれしいです。
そうですね! そんなまこさんの挑戦の歴史をお聞きしたいんですが、子どものころはどんな目標を持っていたんですか?
最初の夢はお医者さんでした。親戚にも医療関係者がいたので、命を助ける仕事ってかっこいいなぁって憧れがあったんですよ。
あ~、わかります。医療の仕事ってかっこいいですよね!
そんなあこがれは強かったんですが、早々に諦めざるを得ませんでした。
血を見るのが苦手で断念……!
早くも断念? いったいどんな問題があったんですか?
実は子どものころから血が苦手で……。
「名探偵コナン」のアニメで殺人事件が起きますよね。画面に赤いかたまりが映るだけで気絶するほどで、何度も意識を失った経験があります。
え、アニメですよね? ドラマや映画に出てくるリアルな血のりではなく?
そうなんです。大人になれば克服できるだろうと考えていたけど、結局ダメなままでした。
また「内科なら、手術がなさそうだから平気かも?」と思ったものの、調べてみると研修で一通りいろんな科をまわるみたいで……これはムリかなと。
なるほど。お医者さんの研修のことを調べたのはいつごろですか?
なんと意識高い小学生! もう将来に向けて調べてたんですね。
おかげで早いうちに断念して、方針転換できました(笑)
プロスポーツ選手を目指してアメリカ留学
「お医者さんはダメだ」となって、その後は何を目指したんですか。
医者になる目標を失い自分の夢が分からなくなったものの、小学生のときから取り組んでいたソフトボールがけっこう得意だと気づいたんです。
それでプロを目指してみようかと!
いやー、そんなたいしたことはないのですが「頑張ればプロになれるかもしれない」と、せっかくなら本場で腕試ししたくてアメリカに留学しました。
行動力がすごいですね! まこさん、そのころまだ高校生ですよね?
そうですね。でも周りにいるアメリカの選手のからだつきは、日本の高校生とはまるで違いました(笑)
しかも、ボールも日本と違ってオリンピックで使う硬式球なんですよ。「うわー、本場だな」って感じでした。
周りとのやりとりも全部英語ですよね? どうやって勉強したんですか?
実は、とくに勉強してないんですよ。ソフトボールのルールは世界共通ですし、なんとなく「この場面なら、こんなこと言いたいんだろう」みたいな想像で何とか乗り切れました!
まこさんは本当に肝が据わってますね。選手としての実力も伸びたのですか?
そうですね。高3のとき、学校から1人だけ選ばれる州の選抜選手になれました。
アメリカ人選手たちを押しのけて! 他校から選ばれたのはムキムキ選手ばかりなのでは?
まさにそんな感じでした。わたしが選ばれたのは、まぐれだと思っています(笑)
選手生命が絶たれるほどの大ケガを負う
そんな順調だったのに、なんでプロ選手の道を諦めてしまったんでしょうか?
ひざを痛めて「もう選手は続けられない」と言われるほどでした。日本で手術を受けて、3か月くらい松葉杖の生活でしたね。
本当は「スポーツ特待生」でアメリカの大学進学が決まっていたんですけど、在学中にソフトボールを辞めてしまうと、学費を払わなければいけない決まりだったんです。
もしケガから復帰できなければ学費がかかってしまう……。
そうなんです。わたしのワガママでそんなリスクを親に背負わせるわけにはいかないと思って、アメリカでの大学進学を諦めました。
同時にそれがソフトボール選手としての終わりでもあったんです。
理学療法士になり改めて医学の道へ
帰国後、改めて大学に進学したんですよね。何を勉強したんですか?
理学療法士を目指しました。ケガでプロを諦めたあとも「どんな形でもいいからスポーツに携わりたい」と思ったんです。その中で、国家資格である理学療法士になって、スポーツトレーナーのような仕事ができたらいいなと。
理学療法士って、スポーツ選手のケアとかお年寄りのリハビリなどをする仕事ですよね。
そうです。スポーツにも関わる仕事ですし、からだに麻痺のある方へリハビリのサポートなんかもします。ほかにも、糖尿病で少しぽっちゃりしている方にダイエットの指導をしたりとか。
おー、なるほど。実は今までのキャリアとつながっているんですね!
そうですね! 理学療法士として最初に勤めたのは整形外科の病院で、院長がスポーツドクターでした。スポーツに関わりたいというわたしの希望通りの環境でしたね。
スポーツの試合会場でも、スポーツトレーナーの方って活躍されていますよね。
そうなんです! わたしも高校野球、サッカー、地元のマラソン大会とか、いろんな大会の現場に派遣してもらって、トレーナー業務に携わってました。野球ではひじを酷使する選手も多いので、そのリハビリを病院で担当することもありましたね。
希望通りの仕事を始めるも……
なるほど。まこさん自身がケガしたときの体験が活きそうですね。リハビリなら苦手な血を見る心配もなさそうですし。
わたしもそう思ったのですが、また別の課題ができまして。ご存知の通り、スポーツって本当にケガが多いじゃないですか。
選手同士が頭をぶつけたり、スライディングで切り傷ができて流血してしまったりとか。ひざをケガして、その場でうずくまって動けなくなる選手などもいて……。
血だけじゃなくて、選手が痛みに苦しんでいる姿にも耐えられなかったんです。ケガした現場を見ると、なんか自分も具合が悪くなっちゃう。
はい。治療どころか気が遠くなってしまって。
「あ、これはちょっと無理かもしれない」と思い……またこれが新たな挫折ですね。
でも、これだけいろんな道で真剣にチャレンジしてきた人を、まこさん以外に見たことがありません。
そうなんですか。自分ではよくわからないんですが(笑)
いい意味で、かなり特殊だと思います! 大多数の人は「周りが大学に行くからとりあえず行っとくか」や「そろそろ就活だし頑張らないと」みたいな感覚です。わたしもそうでした。
研究者を選ぶも論文が書けず
スポーツに関わるのを諦めたあとも、しばらく病院での仕事は続けたんですか?
そうですね。でも、先輩や同僚がスポーツの現場に飛び出していくのを見ているのがもどかしく、悔しくなって。「わたしもやりたい。なのにできない」という状況が苦しかったですね。
スポーツには関わっていたいから、必死で自分ができることを考えました。そのときに思い浮かんだのが「スポーツの研究」だったんです。そこで病院を辞めて、大学院に行きました。
これまた、まこさんらしいチャレンジ精神ですね。
でも入学試験とか、ありますよね?
小論文の試験がありました。理学療法士として働いた経験があったし、入学後にやりたい研究テーマが決まっていたので、書くのはそんなに難しくなかったです。
で、大学院在籍中に大学教員としても勤めていました。お昼は教員として働き、夜や休日は大学院生として授業を受けたり、研究したりする生活です。
そんなチャレンジをサラリと言えてしまうのがすごいです。「エリートコースに乗れば大学教授」みたいな道ですよね。
そのときは「助手」という立場でしたが、頑張って実績を積めば、講師、准教授そして教授という可能性はあったかもしれません。
きびしさよりも、「研究者でがんばろう!」というモチベーションがうまれなかったんです。実際に研究してみたら「あんまり好きじゃないな」と気づいたんですよ(笑)
なるほど(笑)
どのあたりを「好きじゃない」と感じたのでしょうか。
論理的な思考が苦手なんです。研究って、自分では完成したと思っても穴があるものなんですよね。「ここは違うのでは?」などと指摘を受けるので、研究し直して修正するんです。でも今度は、別の角度から指摘されて……。
わたしも学生時代に、教授同士がやり合っているのを見た記憶がありますね。「穴を探してひっくり返してやる」みたいな雰囲気だった気がします。
そんな感じです。修正しては、また指摘されるのを繰り返すうち「これじゃ永遠に終わらない」と、無力感にさいなまれてしまって。
あとは博士論文さえ書けば博士の称号がもらえる段階でしたが、結局は教員も大学院も辞めちゃいました。精神的にもまいっていたので、仕方なかったですね。
再就職するも、まもなく副業スタート
スポーツの現場、研究者といろいろトライして、さすがに頑張りすぎたのでは?
まいっちゃうのも無理ないですよ。
ありがとうございます。そうかもしれません。ともかくこれでエリートコースからニートとして再出発でした。
それで次は、理学療法士やスポーツに携わった経験をムダにしたくなかったので「これから理学療法士やトレーナーを目指す学生を支えたい」と、教科書を作る会社に就職しました。
はい。いろいろ原因はありますが「会社の人に『前に働いていた大学と関わりたくない』と言っておいたのに、聞き入れてもらえなかったから」という点が大きいです。
あー、つらかった大学教員時代を思い出してしまうからですね。
そうです。上司にはその旨を伝えていたのですが、あまり理解してもらえず、結局は前職の大学とガッツリ関わる仕事の担当になったんです。
それで「きっとこの先もこんな状況が続くんだろう」と考えると苦しくなってしまい。ただ、すぐ辞めたら経歴にキズがついてしまうので少しは働き続けようと思いました。
おそらく長くは働けないだろうと予感していたので、「自分の力で稼いで生活していけるようなスキルを身につけなければ!」と思ったんです。
最初は定番のブログですね。でも全然お金になりませんでした。その後、クラウドソーシングでWebライターにも挑戦してみたんですけど、何の知識もなかったのでほとんど稼げなかったんですよ。
でも早く結果がほしかったので、高額な情報商材を購入してしまったんです。詐欺まがいの内容で、またもや挫折しそうになりました。
“フリーランスの学校” との出会いで運命が変わった
副業を始めたものの波乱万丈だったんですね。
そんな中で、どうしてフリーランスになろうと思ったのですか?
フリ校(フリーランスの学校)の存在が大きかったですね。
実は、しゅうへいさんのTwitterは2017年くらいからフォローしてたんですよ。たしかしゅうへいさんがフリーランスになったばかりでした。
かなり古株のフォロワーさんですね!
どうして興味をもったんですか?
借金抱えたままフリーランスになって、ニューヨークで仕事して、なんだかすごい楽しそうに生活しているのが気になっていたんですよね(笑)
その後も、しゅうへいさんのメルマガを読んでいて、そのうち気づけば「フリーランスの学校」の初級コースに登録していました。
そうなんですね! でもまこさんは、フリ校のコミュニティへの参加は、結構遅かったですよね?
お誘いはいただいたんですが、有料だったので最初は断ってしまいました。詐欺にあった記憶がどうしてもよみがえってしまって……。
でも最終的には、しゅうへいさんを信じてみようと思って参加を決心したんです。
おー、そうだったんですね。こういうコミュニティに入ったとき、まず何からすれば良いのか分からない人は多いように思いますが、まこさんはどうでしたか?
たしかに最初は緊張しました。でもすべてのメッセージに目を通して、できるだけコメントしたり、「いいね」のスタンプだけでも押すようにしたり心がけました。
まこさんらしいストイックな話! どうしてそんなに積極的になれたのでしょう?
コミュニティにはすでにたくさんの方が参加しているので、何かしないと誰にも気づいてもらえないだろうと思ったんですよ。みなさんと交流して「ひとりじゃないぞ」と感じることで、副業のモチベーションも高めていました。
積極的な姿勢が評価されて事務局スタッフへ抜てきされる
そんな積極的な姿勢があったから、すぐフリ校の事務局スタッフになったんですね。
はい、事務局スタッフのトップである “ゆりえもんさん” からDMをいただいたんです。まさか事務局スタッフになれるなんて想像もしていなかったのでビックリしました。
わたしたちにとっては納得の人選でしたよ! まこさんの積極的な姿勢とか、マメな対応を見ていましたからね。
ありがとうございます! そう言ってもらえると本当にうれしいです。
そうですね、新たな自分を発見できた気がします!
もともと自分では「前に出て引っ張っていくタイプ」だと思っていたので、サポート役が自分にできるか自信はありませんでした。でも、やってみると案外「あれ! できるかも」と思えたんです。
今思うと、指名されたからチャレンジできたのかなと思います。もし「誰かやりたい人いますか?」という募集形式だったら、立候補できなかった気がするんです。
今までも「自分がやりたい」「できるかもしれない」って道には進めていたのですが、自分が「向いていないかも」と思うことには、手を出せなかったんですよね。でも意外なところに適性があったのは新たな気づきでした。
新たな自分の一面を発見するってとてもいいですね。それも、まこさんのチャレンジの賜物ですよね。
挫折があったからこそ挑戦を繰り返し、自分の可能性を発見できた
まこさんは、お医者さんから始まって、プロスポーツ選手、大学の教員など、常にチャレンジを繰り返してきましたよね。
ここまでチャレンジを続けられた理由、秘訣みたいなものはありますか?
秘訣は「きっぱりと別の道に進む」ことです。わたしは、うまくいかないことがあると「もう関わりたくない」と考え、別の道を選択します。
たしかにそのほうが、新たな気持ちにリフレッシュできそうですね。次の道を選ぶときに心がけていたことはあるんでしょうか?
以前に「違うジャンルの得意分野をいくつか持てば、掛け算式に希少性の高い人材になれる」という話を聞いたことがあって、それを実践しようと意識していました。
100人中ひとりがもっているスキルを3つかけ合わせれば「100×100×100で100万人でひとりの人材になれる」という考え方ですよね?
そうです。その話を聞いて「いろんな分野にトライするのが良いかもしれない」って思って、ひるまずにチャレンジしてきました。
だから、フリーランスになってからも「コレに絞ろう」とかは決めてなくて、むしろいろんな仕事にチャレンジできるのが魅力なんじゃないかと思っています。
そう考えると、フリーランスはまこさんにめちゃくちゃ適したフィールドですね。無双しそうです。
そうなれるように、いろんなことにトライして「掛け算人材」としてがんばります!
すてきな考え方ですね。
最後に、「今チャレンジできていない」とか「挫折が怖いな」と考えている人に、何かメッセージをお願いできますか。
だれでも失敗は怖いものです。わたしも挫折のたびにとことん落ち込んできたんですけど、次の一歩を踏み出すと、新しい世界が見えてきました。何か新しく見つかるものがあるかもしれないので、ぜひ勇気を出して一歩目を踏み出してみてほしいです!
ここまで挑戦し続けてきた、まこさんだからこそ言える言葉ですね!
本日はありがとうございました!
今回インタビューした “まこさん” も入学している『フリーランスの学校』では、無料で動画講座を配信しています!
【無料の動画講義】
・ゼロからフリーランスになる方法
・フリーランス失敗談3選
・ブログで月5万円稼ぐ方法
・Twitterのフォロワー数を増やすポイント
・Webマーケティングの基礎講座
・フリーランスになる前に知るべき税金の話
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